BOCCIA
ボッチャ
重度障害者のために考案されたパラリンピック独自の競技です。赤と青のボールを白いジャックボール(目標球)に、どれだけ近づけられるかを競います。知的な戦略とそれを実行するための技術力、集中力が見どころです。
競技ルール・種目
パラリンピックでは、1エンドごとに赤・青それぞれのボールを6球ずつ投げ、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールにどちらがより近づけられるかを競います。試合は個人戦・ペア戦は4エンド、団体戦は6エンドの合計点を競います。
試合では個人戦、ペア戦、団体戦に関わらず同じ大きさのコートで競技を行います。選手がボールを投げる位置も細かく決められています。どこにボールを投げるか、考えながら取り組む競技ですが、投球にかけられる時間は限られています。制限時間内に6球すべてが投げられなかった時は、残りの球を投げることができなくなります。
パラリンピックには、障害の程度が重く、1人ではボールを投げることが難しい選手のクラスもあります。その場合はアシスタントが選手にボールを渡したり、選手の指示通りにランプと呼ばれる用具や、車椅子の位置を調整したりして、試合をサポートします。
TOPICS一投ごとに
展開が変わる頭脳戦!
ココが面白い!
選手紹介
中学校の頃にパラリンピック競技に触れ、中学では射撃競技、高校では陸上競技にレーサーで全国障害者スポーツ大会出場を果たす。高校3年生で学校の授業でボッチャと出会う。初めて出場した全日本選手権でベスト8を果たすも、次年の同大会では予選落ちをする。その出来事をきっかけに、ボッチャにのめりこみ、勝つために常に毎日ボッチャのことを考える生活をし、北京2008パラリンピック競技大会に初出場。ロンドン2012パラリンピック競技大会では7位入賞を果たす。リオ2016パラリンピック競技大会では、団体戦で銀メダルを獲得。東京2020パラリンピック競技大会では団体で銅メダルを獲得。現在は、個人戦でもメダル獲得を目指し、トレーニングに励む傍ら、ボッチャの普及活動も行っている。
主な大会情報
以下の国内大会、国際大会が行われています。
- パラリンピック
- アジアパラ競技大会
- 世界選手権大会
- 全国障害者スポーツ大会
- 日本ボッチャ選手権大会
- ボッチャオープンチャンピオン
シップ - 全国ボッチャ選抜甲子園
- ボッチャ東京カップ
- 東京都障害者スポーツ大会
- Boccia World Open
パラリンピックに
出場するには
パラリンピックでは、四肢麻痺など、重い障害のある選手が対象です。四肢や体幹にある障害の程度によってクラス分けされます。個人戦、ペア戦、3対3のチーム戦の3種目があり、男女混合で競技を行います。
クラス | 種 目 | 対象となる選手 | |
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BC1 | 個人戦 | チーム戦 | 車椅子操作不可で四肢・体幹に重度の麻痺がある選手 下肢で車椅子操作 可能で足蹴りで 競技する選手 |
BC2 | 上肢で車椅子操作が ある程度可能な選手 |
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BC3 | 個人戦 | チーム戦 | 最重度の選手が 該当するクラス 自力による投球が できないため、 競技アシスタント に よるサポートにて ランプを使用し 競技を行う |
BC4 | 頸髄損傷や 筋ジストロフィーなど、 BC1、BC2と同等の 重度四肢機能障害の ある選手 |
競技団体情報
おもな活動場所
- 【東京都障害者総合スポーツセンター】
-
北区十条台1−2−2
●JR京浜東北線
王子駅 無料送迎バス有●JR埼京線
十条駅 徒歩10分●JR山手線
池袋駅 無料送迎バス有
- 【東京都多摩障害者スポーツセンター】
-
国立市富士見台2−1−1
●JR中央線
国立駅 徒歩20分●JR南武線
谷保駅 徒歩10分