グランドソフトボール

GRAND SOFT BALL

ソフトボールのルールを基に、視覚障害者のために考案されたスポーツです。１チーム１０人編成で全盲者を４人以上含まなければなりません。打者は球の転がる音を頼りに打撃します。

【競技紹介動画】グランドソフトボール紹介

競技ルール・種目

全国障害者スポーツ大会では、視覚障害のある選手が、10人1チームで参加します。男女の区分はなく、10人のプレーヤーのうち4人以上は全盲の選手、その他は弱視の選手という決まりがあります。全盲選手は、アイシェード(目隠し）をつけてプレーするルールです。弱視者や晴眼者も、アイシェードをすれば全盲選手としてプレーすることができます。音を頼りにボールの位置をつかむので、特に全盲の選手が打席に立った時は、ベンチから大きな声を出さないように気をつける必要があります。

投手は全盲の選手が務めます。捕手は手を叩いて音を出すことで、投手にストライクゾーンを伝えます。また、ケガをしないように走塁用ベースと守備用ベースの2つにわかれていることも、グランドソフトボールの特徴です。また、守備に関しては、位置に関わらず、全盲選手がキャッチすればアウトとなり、試合の展開が読めないことも面白さの1つです。

TOPICS幅広い年代が参加できる競技！

ココが面白い！

競技団体からメッセージ

見えにくくなっても
野球ができる。
見えなくなっても
野球ができる。

全国のグランドソフトボールプレーヤーの中には、硬式野球経験者、甲子園大会出場者等、残念ながら、視覚障害者となった方々も大好きな野球を続けています。また、弱視の枠で健常者がプレーできる大会、アイシェードを付けて全盲プレーヤーとしても参加可能な大会もあります。グランドソフトボールは、視覚障害者の枠にとらわれずパラスポーツでありながらもノーマライゼーションの思考を取り入れた視覚障害者と健常者がともに楽しめるスポーツを目指しています。

選手からメッセージ

競技で楽しいことは、少年時代から全盲だったため、気軽に取り組めない球技に憧れがあり、盲学校でグランドソフトボールに出会ってすっかり好きになりました。障害者スポーツとは思えないスピード感と迫力が一番楽しいところです。ゴロだけでなくライナーも音がするのです。晴眼者でも簡単には打てないような場面でホームランを打った時は、最高ですね。全盲選手の働きで試合の流れ変わることも多いので、試合展開にワクワクします。やりがいがあります。